前のページでは、うまいこと、A子さんをひとりぼっちにさせずにすんだけれど、このときA子さんの心の動きはどうなっているのだろうか。
まず、「あ~、ヨカッタ。S君って、けっこう気がつくし、やさしそう……」と思うのは間違いないだろう。でも、だからといってすぐに恋愛感情が芽生えるほど、女性たちは単純ではない。調子に乗って「特別扱い」ばかりしていると、かえって引かれてしまうというのは、前にも書いた通りだ。
では、どうしたらいいか。ここはグッとこらえて、本命以外の女性にも同じように接するのだ。
B子さんがトイレから帰ってきたら、A子さんのときと同じようにやさしく話の輪に入れてあげる。C子さんが遅れてやってきたら席をつめてあげる。みんなにやさしくしてあげるのだ。すると、A子さんはキミのことをどう思うか。
「へえ。S君って、本当にやさしくて気がつく人なんだ」
これはこれでオッケー。少なくともプラスの評価だ。あるいはこうかもしれない。
「え?どうして?S君、私にだけやさしいんじゃないの?どういうこと?」
ある意味、嫉妬の始まりだ。A子さんの気持ちは、自分でも何だかわからないうちに、勝手にフラフラと飛び出して、とても不安定な状態になっている。
どっちでもいいのだ。このあとはしばらく時間をおいて、またA子さんだけを特別扱いする。もちろんさりげなく。
たとえば、A子さんがトイレに立ったとき、一緒に席を立ち、「気分は悪くないですか?ちゃんと楽しめていますか?」と声をかけるとか。
すると、「みんなにやさしい、いい人」だったキミが、「やっばり私(A子さん)にだけやさしい人」となり、不安定だったA子さんの気持ちの中心に、しっかりと印象づけられるというわけだ。
うまくいくことばかりではないかもしれないけど、本命の女性以外にも気を配るのは大切だ。
とにかく、女性は友人の評価を大切にするもの。
だから、女性陣のあいだで「ねえ、S君って、けっこう気配りもできるし、いい感じよね」という話になれば、A子さんだって「そうね~、確かにイイかも」という気になってくるはずだ。
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